こんにちは!
稼ぎたい女性起業家専門イメージコンサルタント
武田しのです。

コロナ禍以来、在宅ワークが増え、フリーランス含め個人起業家が増えたと言います。

確かに、いまやパソコン1台で世界中どこでも繋がれる時代ですから、旅をしながら気ままにビジネスをしている起業家も少なくありません。そういう人をみると、自分にもできるかもしれない・・・と夢を見る人は多いです。

ですが、起業すると一番最初に面食らうのが、同業者の多さです。

既に活躍している同業者を多数見てしまうと、新参者の自分がどうしたら選ばれるようになるだろうか・・・・と不安になり、悩みます。

でも、悲観する必要は全くありません。あなたさえあきらめなければ、どんなに同業者がいようが、レッドオーシャンだろうが、選ばれるようになります。

そこで重要になるのが「セルフブランディング」という考え方です。

セルフブランディングとは

セルフブランディングとは、自分自身を一つのブランドとして考え、表現すること全般です。SNSやブログを通じた情報発信、見た目や言動の一貫性、独自性を打ち出すことなどが含まれます。

いまや「サービス内容」で、大きな差別化することは難しいですが、「サービス提供者の印象」で大きく差別化することは、とても簡単なのです。

顧客も人間である以上、好みというものがあります。業界トップの憧れの存在からサービスを受けたい人もいれば、身近な「なんか惹かれる」と感じる人からサービスを受けたい人もいるわけです。日本人全員がキムタクが大好きなわけではなく、剛君がいい人もいるのです。

売れるための「インプット」は不要

不安から、いろいろな資格取得や勉強に走る起業家もいます。私も経験があるので分かりますが、勉強している間は、なんとなく前進している感覚があるので不安が紛れますが、勉強仲間と情報交換という名目のランチをしている間に、ライバルたちはどんどん顧客を獲得しています。

顧客はびっくりするほど資格の欄を見てくれていません(笑)私も資格を華々しく公表していましたが、今はひっそりおいています。顧客が見ているのは「実績」または「印象」です。

起業家として、現時点でなにか1つでも売るものがあるなら、もうそれ以上のインプットは不要です。まずは「売ること」。売るための活動をしてください。

「売るための活動」とは、自分の存在を見込み客に知っていただくこと。いわゆる認知活動全般です。SNSを使うのも良し、リアルの知人をあたったり、交流会、ビジネスマッチング等、あらゆる手を使って自分の事を知ってもらえるチャンスを自ら作るのです。

そして、1件でも契約を獲得して、お金をいただきながらリアルなお客さまにサービスを提供する経験を積むほうが、資格を取るよりはるかに自信につながります。

間違ったセルフブランディング

認知活動を、より効果的なものにするのが、冒頭でもお話した「セルフブランディング」です。

ただ、セルフブランディングを単なる「奇をてらった世界観の表現」と勘違いしている人が多いのが現状です。

確かに、多くの同業者のなかで、独特な雰囲気があれば、目に留まることはあるでしょう。ですが、独特な世界観を作ることと、お客さまに選んでいただくことは、全く違うものと思ってください。

間違ったセルフブランディングとは、顧客を見ず、自己満足で終わっているものです。

例えばセルフブランディングの例として、「自分のなりたい未来をファッションで先取り」とか「自分の好きな世界観を表現」、ということを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ですが、基本的に人間は自分のことしか考えていないものです。「あなたの未来の姿」も、「あなたの好きな世界観」も、顧客にとっては関係がありません。顧客の興味関心はただ1つ、「あなたが顧客にとっての救世主であるか否か」だけなのです。

「100万円払ってでも、あなたからサービスを受けたい理由は?」

私は、個人起業家のセルフブランディングで一番重要になるのは、「顧客からの期待値」と考えています。

お客さまは、出会う前から「こんな人に自分を救ってほしい」という無意識のイメージを持っています。いわゆる「白馬の王子様」です。もしあなたが本気でお客さまの白馬の王子様になりたいのであれば、お客さまが期待しているであろう、その印象を、先取りして表現すればいいのです。

ですから、私がクライアントさんを見るときは、クライアントさんの未来のお客さまの視点を、自分に憑依させて見るようにしています(ちょっと怖い表現ですけど・・・(笑)

「似たサービスがたくさんあるのに、100万円払ってでもこの人からサービスを受けたくなる理由は、なぜだろう?」

そこから逆算して、ファッションやヘアメイクなどのブランディングを、クライアントさんと丁寧にコミュニケーションを取っていくなかで、一緒に一つ一つ作り上げていくのです。自分ひとりだとこの視点を持つのは意外と難しいので、できれば誰かに相談できるといいですね。

既にサービス提供経験のある人は、過去のクライアントさんが、なぜ自分を選んでくれたのかを分析してみるのも良いと思います。どんな印象に惹かれて、お金を払ってまで、あなたを選んでくれたのか。そこをもっと外見印象で尖らせることで、売上は加速していくはずですよ。

私も、過去のお客さまの声などを参考に自分の期待されていれるイメージを分析しながら、現在の外見ブランディングを作っています。過去のクライアントさんが私に、実際にどんなイメージをもってくださっていたのか、ぜひ読んでみてください。

くれぐれも、自分ではない他人を真似したブランディングとか、誰も望んでいない、独りよがりのブランディングだけは避けてくださいね。

ブランディングとは、お客さまにあなたのサービスを選びやすくしてあげるための思いやりの表現なのですから。エゴや承認欲求を満たす目的が透けて見えると、目立っても、選ばれないのです。