こんにちは!
女性起業家専門イメージコンサルタント
武田しのです。


モブキャラってご存じですか?


元々はアニメやゲームの用語ですが、ストーリー上に重要な役割の無いキャラクターの相称のことです。

ゲームとかやってると出てくる「むらびと」とか、ドラえもんに出てくるクラスメートとかですね(やすお?)。

最近はSNSの発信者が増えてきたことがあり、「モブキャラ感のある起業家」と、そうでない人が大きく分かれているように感じます。

もちろん、誰からも愛される人気者になる必要はないのですが(そこを目指すと、インフルエンサーになります)、自分のターゲットとするお客さまから見ても、「モブキャラ」扱いされてしまうのは起業家として死活問題です。

ターゲットとするお客さまに「あなたしかいない!」「あなたに私を救ってほしい!」そう思わせることができれば、ライバルや同業と比較しなくてよくなります。

価格ではなく、価値でお願いされるようになるのです。

モブキャラ起業家とは


どうなると「モブキャラ起業家」なのかについて、整理してみたいと思います。

ご自身が当てはまっていないか、チェックしてみてください。

①印象に残らない

まずパッと見で、印象に残らない人は、当然ですが「モブキャラ予備軍」です。

もちろん発信が印象に残るなら、モブキャラではない可能性もありますが、特にSNSで発信している起業家は、見た目にも印象に残らないと、投稿内容まで目を留めていただけることは難しいです。

・アイコンはきちんと顔がわかるものになっているか?
・日頃の投稿で顔が分かるものになっているか?
・画質は悪くないか?
・発信している内容が当たり障りのないものになってないか?

など、印象・記憶に残る要素がきちんとあるかを、自分だけで判断せずに、自分のメンターや師匠、自分の知り合いなど第三者の視点でアドバイスをもらうようにしてください。

②見た目に生活感がある

モブキャラって、本来の意味では「群衆状になったキャラ」のことだそうです。つまり個性が全く感じられない人。

起業家に「生活感のある見た目」が勧められない理由の1つは、この「その他大勢」感が出てしまうからです。

そのままスーパーにお買い物に行けそうなファッション、メイク感の感じられないような顔、寝癖を直してとかしただけの髪型など、お客さまの日常で見慣れたような見た目の手の抜き加減だと、印象に残ることが困難なんです。

その分、印象に残るために、演出や言葉で強烈なインパクトを残す必要が出てきてしまいます。

そっちのほうが、はるかにハードルが高いと思いませんか?

③ 既視感

最近のSNSは、いかにも似たような投稿ばかりだと思いませんか?

その背景としては、起業塾を中心にTTP(徹底的にパクる)という考え方が広まったことにある気がします。

「モデリング」という考え方もありますが、いわゆる「モデリング」とTTPは似て非なるものです。

本来であれば、テストマーケティングで検証しながら反応を試すべきところを、うまくいった先人たちのマネをすることで、できるだけ失敗をしないで済む道をみんなで選んでいる印象です。

「こういう投稿デザインだとフォロワーが増えたよ」と誰かが言えば似たようなデザインが増え、「こういうリール構成で再生数が伸びたよ」と誰かが言えば似たようなトークリールが増える。

ファッションも同じで、私自身も起業家さんたちから「その服のブランドはどちらですか?」「同じの買いに行きます!」と聞かれることがあまりに増えてしまい、もうブランドを教えるのをやめてしまいました。

なぜなら私は、起業家さん達に私と同じ服を着てほしいのではなく、自分の魅力を最大限に引き出す服を、自由に自分で選べる起業家を増やしていきたかったから。

わたしよりもよっぽどステキに着こなせる服があるのに、私のマネをしたところで、それほど効果はないのです。

最近までのインスタライブでも、手軽におしゃれになれたり、綺麗になれるテクニックをシェアしていたのですが、それは起業家にとって根本的な解決にならないということに気づき、やめることにしました。

投稿もファッションも、そうやってお手軽に無料で手に入る、誰かのマネをし続けることに慣れてしまうと、「どこかで見たような起業家」になっていきます。

いわゆる「量産型モブキャラ起業家」の完成です。

自分の意志で選択したものを「正解」にしていく力

起業家が増えていくほど、世の中に成功事例も失敗事例も、どんどん増えていきます。

「正解」の判断を、他人にゆだねている起業家は、賢く失敗を避けていると思っているのは自分だけで、実は気づかぬところで、じわじわと「モブ化」していきます。

正解への道筋や、正解へ導く考え方に投資して学び、あとは自分で選択したものを自分で「正解」にしていく力をつけた起業家が、これからは確実に残っていくでしょう。