外見ブランディングを始めよう!としたときに、

いろいろとすでに勉強している方は、

「自分軸を大事にすればいいんだな」
「自分らしさを大切にして、同業者との差別化を図ろう」


と考える方は少なくありません。

ですが、自己流で
この「自分軸」のとらえ方を間違えると
起業家の外見ブランディングの
失敗の要因になりうることも
お伝えしておきたいと思います。

そもそも「自分軸」は、
他の人の意見や、
世間の風潮に流されやすい人に対して、
自分の気持ちをもっと大切にしよう、
というとても大事な考え方です。

これ自体は人生における本質でもあると
私も考えているので、間違いではありません。

ただし、これをむやみに自己流で
外見に取り入れるのは危険なんです。

ちょっと極端な例を出しますが、

自分の子供が高熱で苦しそうな時に、
やっとの思いで駆け込んだ病院の医師が、
高級ブランドのロゴ入りファッションに
身を包んで登場したら、どう思いますか?

いやですよね。
不信感しかないですよね。
ブランドのじゃなくて、
普通に白衣着ててよ!
って思いませんか?

その医師にとっては、
高級ブランドのロゴの服を着ることが
「お金の自由を手に入れた自分」や
「自分らしさ」を演出のつもりかもしれません。

ですが、お客さまの本音は、

ただ
自分の悩みを解決してくれたり
自分の理想の未来を叶えてくれる人を
探しているだけ

なのです。

ぶっちゃけ、そこには
「自分らしさ」とか、
全くいらないんです。

極端で、意地悪な例だと思いましたか?

でも、SNS界隈では、
こういう方を本当によく見かけます。

頑張って、毎日投稿しているのに、
とてももったいないな、と思います。

自然体の自分を演出したいから、といって
ノーメイクのような顔でライブをしたり、

親近感の演出で
ほぼ部屋着でセッションしてたり、

差別化を図るためなのか
自分らしさの演出なのか、
すごくいいことを言っているのに
謎なキャラ設定のせいで
内容が気になって入ってこなかったり・・・



こういう人に圧倒的に足りない視点は、
プロデューサーとしての視点です。

起業家にとっては、
自分が、広告塔。
自分が、CM女優なのです。


「この姿を、自分の理想のお客さまは、
どのような印象を持つだろうか」
「この姿でお客さまは、
自分のビジネスに本当に興味をもつだろうか」

という視点、
つまりマーケティング視点が非常に重要なのです。

せっかく「自分軸」で生きようと起業したのに、
結局、他人に合わせるの・・・?と感じる方も
いるかもしれませんが、

お客さまのことを考えることは
相手への思いやりであり、優しさです。
ビジネスの基本です。

人生には「自分軸」は絶対不可欠ですが、
相手があってのビジネスです。

外見に関しては、
「自分軸」だけでビジネスが成り立つほど
ビジネスは甘くないということを
覚えておく必要があります。