イメージコンサルタントの定義が変化

そもそも、ご存じでない方のために「イメージコンサルタント」の定義をお伝えすると、もともと私がイメージコンサルタントの基礎を学んだICBIによると「クライアントの職業に合わせた印象提案」とあります。

本来のイメージコンサルタントは、経営者やビジネスマンが、ビジネスを円滑に進めるため、外見印象を戦略的に整えることを差していたと思います。実際、私が2018年に学んだ時も、そのように定義づけられていました。

ですが、最近ではイメージコンサルタントは「イメコン」と省略されて呼ばれるようになり、広義で「似合う服を見つけるもの」という意味で認知され、若い女性たちにヒットし、カジュアルなものになりました。多くのイメコンサロンで提供する「骨格診断」や「パーソナルカラー診断」などが、まるで血液型占いのように分かりやすくタイプに当てはめやすかったこともヒットの要因ではないかと思います。

それにより、かつてはアメリカ大統領選挙でも活用された「イメージコンサルティング」は、今や若い女性や学生までも「イメコン」として、敷居の低いものになりました。

女性起業家も「イメコン」を受けるようになったものの

多くの女性起業家が、この「イメコン」を受けるようになったおかげで、私のサロンにも、過去に骨格診断やパーソナルカラー診断を受けたことがあります、という女性起業家様が多くいらっしゃるようになりました。彼女たちは、「似合うものさえ分かれば良い」というわけではなく、外見印象が売り上げに影響しますから、真剣みが少し違います。

「似合うものがわかったのに、どうしてまた受けに来たんですか?」

とお聞きすると、理由は様々ですが「診断を受けて取り入れてみたけど、売上につながらなかった」ということのよう。だいたいが暗に誤診ではないかとか、セカンドオピニオンがほしい・・・というようなことのようです。

そして実際に私が診断をしても、ほぼ同じ結果になります。決して誤診ではないんですよね。

では、なぜ女性起業家たちは、過去のコンサル結果を活かせないのでしょうか?

私は大きく3つあるように思います。

女性起業家がイメコン受けても売れない3つの理由

①イメコン結果を自分のものにできていない

多くのイメコンサロンでは、「〇〇タイプはこういう服が似合います」、という解説をします。その場ではわかったつもりになるものの、「わかる」と「できる」は違うので、頭で理屈を分かっていても、日々のスタイルに落とし込むには、一定のトライ&エラーが必須です。

事実、多くのイメコンサロンは、リピーター向けメニューが存在します。1度診断を受けたらいきなり垢抜けだす、ということは、まずありえないのです。

②イメコン結果を習慣化できない

人は本能的に「変わりたくない」生き物。頭では、「このアイテムは似合うんだな」と分かっていても、日を追うごとに自己流の割合が増えていきます。今まで買ったことがないものを勧められても、最初はどうも違和感しか感じないわけです。

人は自分の考えを完全に習慣化するのに約6か月はかかるといいます。自力で自分のファッションを6か月かけて変えていく・・・というのは、意外と難しい工程と思います。そして、気づいたらもとに戻っていることも多いのです。

③イメコン結果は売れるための「手段の1つ」に過ぎない

パーソナルカラー診断のようなファッション系診断の良いところは、自分のタイプが分かることで、自分の外見の強みが分かるようになること。人は自分を絶対に見ることはできません。各タイプを通して、自分を客観視する手助けになるのです。対面ビジネスの起業家は絶対に受けておくべきと考えています。

ただ、それは売れる外見を実現するための、ほんの、ほんの、一部にすぎません

ビジネスの成功には、いろいろな要素が絡んでいます。市場、職種、顧客の属性、起業家本人のキャラクター・・・ パーソナルカラーで顔色がちょっとキレイに見えるようになったくらいでビジネスが成功していたら、日本中で億万長者が大量発生しているでしょう。

イメージコンサルタントは、似合うタイプを導き出すことはできても、その一人一人の属性に合わせた効果的なご提案ができるためには、能力や経験で、実力にだいぶ差があるように感じます。しかし外からはそれはわかりません。

さらに、女性起業家のイメージコンサルティングとなると、「イエベ春だからコーラルピンクが似合います」という単純なものでなく、実際に売上に繋がる印象提案が求められます。ですが、わずか1日数時間のコンサルでそこまで求めるのは、あまり現実的ではないと思います。

「女性起業家専門イメージコンサルタント」の私が実現したいこと

私は「女性起業家専門イメージコンサルタント」として提供するものは、冒頭の定義でいえば、「イメコン」ではなく本来の「イメージコンサルティング」です。

そこで実現したいことは2つ。
①自信をつける
②実際に稼げる外見に導く

シンプルにこの2つだけです。もちろん、この2つには、様々な内容が含まれています。特に「自信をつける」というのは、私が行うすべてのコンサルのベースになっています。これはビジネスに限らず、自信さえあれば人生すべてがうまく行く、と考えています。

自信さえあれば、新しいことにチャレンジをする勇気が持てて、成長し続けることができる。そして、新しい夢を実現していけるからです。自信がなければ、自分を否定し、失敗を恐れて動けなくなるので、人生は停滞したままになります。

その点、外見づくりは、手っ取り早く自信をつけるための、最高の手段だと思っています。

今まで知らなかった魅力を1つでも多く見つけ、引き出すことで、女性起業家たちにたくさん喜んでもらいたい。そして、コンサルを受けて自信にあふれた女性起業家たちが、自由にガンガン稼げるようになって、幸せな人生を実現してもらいたいんです。

それが、今の私ができる、社会とのかかわり方だと考えています。