以前、骨格診断を受けてくださったあるクライアント様が今度、パーソナルカラー診断を受けてくださることになりました。
そのクライアント様とは骨格診断でお会いしていますが、そのとき1つだけスムーズに解決できなかったことがありました。
それは・・・そのクライアント様、お写真が無いのですが典型的なストレートさん
ストレートさん向けのデザインや素材について一通りご説明をさせていただき、「やっぱり!」「なるほど!」とおおむねご納得をいただいていたのですが、1つだけ、襟付きシャツ(ワイシャツ)がお似合いであることをお伝えすると、「以前、襟のついたシャツを持っていましたがあまりに似合わなかったので処分してしまいました、以来、シャツを買っていません」と、おっしゃっていました。
ストレートさんにはパリッとした素材がハリのある質感と調和します。シャツ襟やVネックのようなシンプルでベーシックな直線ラインがお似合いになる方が多いです。
おかしいなあ・・・私にはその方がシャツを着こなしている姿もイメージができたのですが。
その方が、そうおっしゃる可能性はいくつかありました。
① パーソナルカラーの問題
これが一番可能性として濃厚だと思うのですが、以前、その方が着てみた襟付きシャツがパーソナルカラーと合っていなかったとしたら?
ファッションの3大要素
- 色
- デザイン
- 素材
のうち、やはり色というものは一番最初に、目に飛び込んできます。
トップスのデザインや素材感をいくら合わせても、パーソナルカラーと合っていなければ調和した印象にはならないことが多いです。ですから、パッと見の印象で「いや、これ違う!」となった可能性があるんじゃないかな?と、最初に思いました。
② お顔立ちによる雰囲気の問題
そのクライアント様は顔のパーツがやや下寄り、比較的、お若く見えるタイプの方でふんわりと柔らかい印象でしたので、シャープな襟との相性が合わなかった、という考え方もあります。
ただ、その場合も、お顔立ちの印象に合ったふんわりと柔らかい色のシャツなら似合うのではないかと思います。
また、シャープさを前面に出さない、丸襟のクレリックシャツのようなものであればお似合いになるのではないかと考えます。
③ 先入観の問題
最初に着た服が、なんらかの理由でしっくりこなかった場合に、ご自身で「私にはシャツは絶対に似合わない」というように決めてしまっていることがあります。
例えば誰かからの何気ない一言で、「似合わない」と思い込んでしまっている場合、その人は決して悪い意味で言ったわけではないのに、単なる自分自身の勘違いや、思い込みで似合うものを排除していく人生を送るのは本当にもったいないと思うのです。
その場合、似合うアイテムのご説明以前に、心の氷を溶かしてあげることが先になります。
私は決して辛口なタイプではないと思いますが、プロとして、可能なかぎり本音をお伝えできたらなと思っています。
この骨格タイプはこうですよ、このカラーはこうですよ、だけでは終わらない。一緒に、寄り添いながら解決してあげられたらと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました!